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Cloudflare Pagesとは?WordPressと何が違うのか|中小企業・個人事業主向けにわかりやすく解説
公開:2026年5月6日
「ホームページを作りたい」と相談すると、これまでは「WordPressで作りましょう」と提案されるのが定番でした。
しかし2026年の今、新しい選択肢が登場しています。Cloudflare Pagesです。
「Cloudflare Pagesって何?」 「WordPressと何が違うの?」 「うちの会社にはどっちがいいの?」
この記事では、Cloudflare PagesとWordPressの違いを、技術用語をできるだけ避けて中小企業・個人事業主向けに解説します。
1. 結論:3つの軸で大きな違いがある
まず結論からお伝えします。Cloudflare PagesとWordPressの違いを、3つの軸でまとめると以下のようになります。
| 比較軸 | Cloudflare Pages | WordPress |
|---|---|---|
| 表示速度 | 非常に速い | やや遅い〜普通 |
| セキュリティ | 高い | 注意が必要 |
| 月額コスト | 0円〜(無料枠あり) | 月数百円〜数万円 |
| 自分で更新 | 専門知識が必要 | 管理画面から可能 |
| 動的機能 | 限定的 | 豊富 |
| 制作時の選択肢 | まだ少ない | 業者多数 |
**それぞれに得意・不得意があり、「どちらが優れているか」ではなく「目的に合うか」**が重要です。
2. そもそも「ホームページの仕組み」を理解する
Cloudflare PagesとWordPressの違いを理解するには、まずホームページの2種類の仕組みを知る必要があります。
動的サイト(WordPressなど)
動的サイトとは、ユーザーがページを開くたびにサーバーがコンテンツを生成して送る仕組みです。
メリット:
- ブログ記事やお知らせを簡単に追加できる
- 予約システム・会員制機能などの動的機能を実装可能
- 管理画面から非エンジニアでも更新できる
デメリット:
- ページ生成に時間がかかる(表示が遅くなる)
- データベースへの不正アクセスリスクがある
- サーバーの維持費がかかる
静的サイト(Cloudflare Pagesなど)
静的サイトとは、事前に作成済みのHTMLファイルをそのまま送る仕組みです。
メリット:
- 表示が圧倒的に速い
- データベースがないため、不正アクセスリスクが極小
- サーバー維持費がほぼかからない
デメリット:
- ページの更新に技術的な作業が必要
- 動的機能の実装が限定的
- 管理画面から記事を投稿できない(標準では)
3. WordPressの強みと弱み
WordPressの強み
①世界中で使われている安心感
世界中のWebサイトの約4割がWordPressで作られていると言われており、利用者数で圧倒的な実績があります。
②管理画面から自分で更新できる
記事の投稿、画像の差し替え、デザインの変更など、専門知識がなくても管理画面から操作できます。
③プラグインで機能拡張できる
予約システム、ECサイト、会員制サイト、SEO対策など、プラグインで多様な機能を追加できます。
④制作できる業者が多い
WordPressに対応している制作会社・フリーランスが大量にいるため、依頼先選びの選択肢が豊富です。
WordPressの弱み
①表示速度が遅くなりがち
プラグインを増やすほど、表示速度が遅くなる傾向があります。特にスマホでの表示で5秒以上かかるケースもあります。
②セキュリティ管理が大変
プラグインの脆弱性、テーマの脆弱性、WordPress本体の脆弱性を、定期的にアップデートで対応する必要があります。
③維持コストがかかる
サーバー代(月数百円〜数千円)、保守料金(月1万円以上のケースも多い)が継続的に発生します。
④管理者の知識が必要
管理画面から更新できるとはいえ、トラブルが起きたときの対処や、プラグインの選定には一定の知識が求められます。
4. Cloudflare Pagesとは何か
提供元
Cloudflare社が提供する、静的サイト向けのホスティングサービスです。Cloudflareは世界最大級のネットワーク企業で、世界中の数百万のサイトでセキュリティ・配信を担っています。
特徴
①世界330以上の拠点から配信
ユーザーから最も近い拠点からコンテンツを配信するため、表示速度が極めて速いです。
②無料枠でかなりのことができる
個人事業主・中小企業のサイト程度であれば、無料枠で十分運用できる規模です。
③SSL証明書が無料で自動設定
HTTPS化(暗号化通信)が自動で設定され、追加料金なしで使えます。
④高速デプロイ
GitHubと連携することで、コードを更新するだけで自動的にサイトが更新されます。
Cloudflare Pagesの弱み
①管理画面がない
記事の投稿は、WordPressのような管理画面ではなく、Markdownファイルを編集する形式が一般的です。エンジニアでない方には扱いにくい面があります。
②動的機能が限定的
予約システムや会員制サイトのような動的機能は、別途実装が必要です。
③制作できる業者がまだ少ない
WordPressと比べて、Cloudflare Pagesで制作している業者はまだ少数です。
5. 具体的な比較:5つの観点で
①表示速度
WordPressの場合:
- 平均的な表示速度:2〜5秒
- プラグインが多いと10秒以上になることも
Cloudflare Pagesの場合:
- 平均的な表示速度:0.5〜2秒
- 世界中のCDNから配信されるため安定
表示速度はSEOにも影響するため、ビジネス的にも重要です。表示が3秒を超えると、訪問者の40%が離脱するというデータもあります。
②セキュリティ
WordPressの場合:
- プラグインの脆弱性リスクが常に存在
- 管理画面への不正ログイン攻撃が多い
- 定期的なアップデートが必須
Cloudflare Pagesの場合:
- 管理画面がないため、不正ログインリスクがほぼゼロ
- データベースもないため、SQLインジェクション攻撃対象外
- DDoS攻撃対策が標準で組み込まれている
③コスト(運用費用)
WordPressの場合(年間):
- サーバー代:5,000〜30,000円
- ドメイン代:1,500〜4,000円
- 保守料金(業者依頼):60,000〜360,000円
- 年間合計:6.5万〜40万円程度
Cloudflare Pagesの場合(年間):
- Cloudflare Pages:0円(無料枠)
- ドメイン代:1,500〜4,000円
- 保守料金(業者依頼の場合):プラン次第
- 年間合計:1,500〜4,000円程度(保守料金別)
維持コストの差は、5年で見ると数十万円になります。
④更新のしやすさ
WordPressの場合:
- 管理画面から記事を投稿可能
- 画像の差し替えも管理画面で完結
- プラグインの管理は自分で必要
Cloudflare Pagesの場合:
- Markdownファイルを編集する形式
- 業者に依頼するのが一般的
「自分で頻繁に更新したい」場合はWordPressが有利です。「更新は依頼で十分」という方はCloudflare Pagesでも問題ありません。
⑤動的機能
WordPressの場合:
- 予約システム、ECサイト、会員制機能など、プラグインで実装可能
Cloudflare Pagesの場合:
- 単純なお問い合わせフォームは実装可能
- 予約システムなどは、外部サービスと連携する必要あり
- 動的機能を求めるなら不向き
6. どちらを選ぶべきか:5つの判断軸
軸1:自分でどれだけ更新したいか
- 頻繁に更新する:WordPress
- 基本的に更新は依頼で十分:Cloudflare Pages
軸2:求める機能の複雑さ
- 予約・EC・会員制が必要:WordPress
- 基本的な情報サイトで十分:Cloudflare Pages
軸3:表示速度とSEOの重要度
- 表示速度をとにかく重視:Cloudflare Pages
軸4:セキュリティリスクの許容度
- セキュリティ事故を絶対に避けたい:Cloudflare Pages
- アップデート対応をきちんとできる:WordPress
軸5:コストへの感度
- 維持費を最小化したい:Cloudflare Pages
7. どんな業種に向いているか
Cloudflare Pages向き
- フリーランス(コーチ・ライター・コンサル等)
- 名刺代わりのコーポレートサイト
- 採用サイト(情報更新が頻繁でない)
- ポートフォリオサイト
- ブランディング重視のサイト
WordPress向き
- 頻繁にブログを更新するメディアサイト
- 予約システムを必要とするサロン・クリニック
- 会員制機能のあるコミュニティサイト
- ECサイト
8. まとめ:選択肢を知ることが大切
これまで「ホームページ = WordPress」という選択肢しかなかった方には、Cloudflare Pagesという新しい選択肢を知っていただくことに意味があります。
| こんな方には | 推奨 |
|---|---|
| 自分で頻繁に更新したい | WordPress |
| 名刺代わりのシンプルなサイトで良い | Cloudflare Pages |
| セキュリティ・速度を重視したい | Cloudflare Pages |
| 予約・EC・会員制が必要 | WordPress |
| 維持コストを抑えたい | Cloudflare Pages |
| 制作業者の選択肢の多さを重視 | WordPress |
「目的に合わせて選ぶ」という当たり前の話ですが、これまで選択肢を知らなかった方には新鮮な情報のはずです。
basisについて
basisは、Cloudflare Pages を採用したフリーランス向けホームページ制作サービスです。
「Cloudflare Pages、興味あるけど自分では難しそう」という方の代わりに、設計・制作・運用代行をワンストップで提供します。